質問 慰謝料について気をつけないといけないことは、ありますか?


回答


気をつけないといけない点が何点か、あります。

これに違反すると、慰謝料が減額されることがあります。

 慰謝料の落とし穴

以前、軽症の場合や重症の場合の慰謝料の相場についてお話しましたが、これは裁判所が適切な治療期間だと認めた場合の話です。

慰謝料を請求しようとする場合に「これに気をつけておかなければやばいですよ!」という「落とし穴」がありますので、注意喚起としてお話します。

・ むち打ち 通院3月 53万
むち打ちの場合、例えば通院3ヶ月で慰謝料53万円、これが裁判時の基準としては出るという話をしました。

ただし、気をつけて下さい。どういう通院でもよいというわけではないのです。

・ 週2回以上通院の前提 裁判所が前提としているのは、主に週2回以上の通院です。

経験上ですが、週2回以上の通院で3ヶ月通院していれば、慰謝料が削られることは無いと思います。

よほど特殊な場合でなければ無いです。ところが、この通院の日数が足りない場合には慰謝料が削られるということが有り得ます。

・ 週1回通院 やばい
私は週1回の通院というのが最低限だと考えています。

週1回の通院でも慰謝料がちゃんと出ることもあるのですが、週1回というと月4回ですよね、するとやや不足感があるので、場合によってはやばい。

慰謝料を減額する主張をされる可能性があります。理想はやはり週2回の通院です。

・ 2週間に1回通院 ……値切りの対象
「2週間に1回ではどうですか?」と言われると、2週間に1回というと月2回ですよね、そうなってくると通院の継続は認められると思いますが、
「あなたこれ怪我は軽いんじゃないですか?」
「本当に痛かったなら、もっと通ってるはずでしょ」
と言われることがあります。

ここは被害者側の立場として、私も反論したいところもあります。

「確かに2週間に1回でしたが、病院の方がお薬を多めに出してくれたので」とか、 「病院の先生から「あとは経過観察だから2週間に1回でいいよ」と言われたので、痛み止めを飲んで我慢していた」という事情もあるでしょう。

これは被害者サイドからするとよくある話です。

あまり患者に積極的に関わってくれない医師の中には、
「怪我の痛みというのは基本的に自然治癒しかないのだから、痛み止めを飲んで我慢していたらいいじゃないか」
「病院に来ても新しいことをする余地がないのだ」
と考える医師もいますが、それが完全に間違いだとは言えないのです。

たしかに、むち打ちの場合、基本的には自然治癒を待つしかありません。

ただ、治療に行って、電気治療なりマッサージなり、痛みの緩和というのはできますよね。痛みの緩和に積極的でない病院では2週間に1回とかになってしまうのかなと思います。

・ 1月に1回の通院 ……確実に値切り
「1ヶ月に1回の通院」では、確実に値切りの対象になってきます。

月1回というのは治療を継続する上での最低限度です。

月1回来なかったら治療は終了、というふうに医者の世界ではなっているのです。

ところが、慰謝料の世界ではどうかというと、
「この人たぶん痛くないんですよ、本当に痛かったらもっと病院に行っていますよね」
と言われるレベルになってきます。

なので、できれば避けたいラインではあります。

本当に痛くなければ病院に行かなくていいと思いますが、痛いのだったらもう少し行った方が良いと思います。



 自賠責基準での示談の提案の場合


・ 自賠責基準での提案 そのように通院回数が少ない場合に保険会社がどうするかというと、自賠責基準で提案してくるというのがよくある対応です。

・ 通院日数×2×4300円 「通院日数×2×4300円」というのが自賠責の基準です。

これは自賠責の支払基準ということではっきりと決まっていて、自賠責基準の場合にはこの金額で慰謝料を算定します。

・ 2週間に一回の通院 ・ 6回×2×4300円=5万1600円 自賠責基準は、通院日数が多い場合には割と良い金額になったりしますが、日数が少ない場合は非常に困ります。

例えば、通院が全部で3ヶ月かかっていたとしても2週間に1回の通院だった場合には、3ヶ月間で6回しか病院に行っていないわけですよね。

「6回×2×4300円=5万1600円」というのが慰謝料の金額になってきます。

・ 3ヶ月通院→53万
・ 2週一回通院→約5万
ところが、裁判基準でいうと、真面目に通院して3ヶ月かかったということであれば、53万円になるんです、慰謝料が。

2週間に一回の通院でそれを自賠責基準で考えると約5万円ですから、ここには10倍の開きがあります。

もちろん私も慰謝料金額を上げることだけが目的ではないので、正しい賠償をしてもらえればそれでいいと思っています。

もし本当に痛くないんだったら5万円でそれはそれでいいと思います。

ただ、本当は痛いのに、病院へ行くのを我慢して2週間に1回しか病院に行かなかった結果、慰謝料が少なくなったというのであれば、それは良くないですよね。

何が良くないかというと、それは被害者自身がよくなかったということです。

 裁判基準を使う場合


これが慰謝料請求の落とし穴、注意点です。

痛みがあるなら、積極的に病院に通った方がいいわけです。

裁判基準の場合には通院治療の実績がとても大事になってきます。

一方で、自賠責基準で考える場合であっても、やはり通院治療の実績は大事です。

「通院日数×2」という支払基準が数字で決まっているので、通院回数がダイレクトに反映されます。

ですので、被害者側に立つ場合は、第一に「通院治療せよ」、第二に「通院治療せよ」、三四がなくて五に「通院治療せよ」と言います。

通院治療の実績はとにかく大事なのです。 また、これは後遺障害の認定の場合にも大事になってきます。



 

 


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