【「逸失利益」とはなんですか?】


交通事故のときの,特有の言葉として「逸失利益」という言葉が使われます。これは、逃してしまった利益という風な漢字を書きます。
「逸失利益」とは例えば、私自身がもし仮に交通事故で死んでしまったとします。
私自身がこれからの人生で仕事をしてお金を稼いでくると、貯金をするとか家族を養うとか、そういう風な経済活動を本来行なうはずだった訳です。
しかしながら、交通事故によって今後の一生で稼いでくるはずだったお金が事故によってなくなってしまった、失われてしまったという訳です。
そういう風に事故によって将来自分が稼ぐ機会を失ってしまった、これがすなわち「逸失利益」、失ってしまった利益というものです。
交通事故の事件の場合に,この逸失利益をどういう風に計算するのか、ということですが、概ねこういう風に計算されます。
まず、その方が1年間に稼いでくるお金、一般的に言えば年収。一般的な年収をもって基礎収入と言いまして、その方が1年間に稼いでくる経済的な力と評価します。
例えば、私が今後1年間2年間3年間4年間と、年々稼いでくるはずです。
本来、そういう風に自分が将来稼いでくるはずだったお金を順次カウントしていく訳です。
では、いつまでカウントするべきなのか。この場合には原則として67歳まで、ということになっています。
私は今37歳ですので、自分が67歳になるまでの30年間に稼ぐはずだったお金が失われてしまう訳です。
その場合には30年間に失われるお金を交通事故の加害者は払いなさい、損害賠償しなさい、ということになります。
ただ、1年間の収入を単純に30倍したらいいのか、と言いますと、そこは考えが必要になります。
と申しますのは、30年後の収入を今全部払いなさいとすると、言ってみたらもらい過ぎということになります。
なぜならば、資本主義社会ではお金は常に利息を生んでいくものだと考えられております。
今は日本の金利は安いですが、仮に年5%利息がつく国でしたら、今私が100万円持っていたとしてそれを貯金すると、1年後には105万円になっています。
そうしますと、今の100万円と1年後の105万円は同じ価値ということになります。
将来もらうはずだったものを今もらうことになりますと、現在の価値というのが、100万円より若干下がる訳です。
1年後100万円もらうはずだったものを今もらうとなると、年利5%というと95万円ぐらいになる。
ですので、将来もらうお金を今もらうとなると、所謂中間利息とすればいいのですが、現在価値に直すと額面は今の年収より低くカウントしないと不公平になります。
ですので、損害賠償してもらえる金額は、67歳までの年収なのですが、将来もらうお金を今もらうことによって若干割引されます。
こういうことを専門用語で「ライプニッツ係数」と一般的に呼んでおります。
基本となる年収に対して今後何年間働けるのか、という稼働可能年数を考える。
その稼働可能年数について、ライプニッツ係数と言いましてそのお金を現在の価値に直せば幾らになるのかという順序で考えて、逸失利益を計算していきます。

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