【死亡事故を解決した具体的な事例を教えてください②】


これも高齢の女性の方ですが、過失割合がシビアに争われた事例がありました。
どういう事例かと申しますと、横断歩道を被害者の方は自転車に乗った状態で進んでいました。
横断歩道を渡る時に、自転車に乗っている方がそのまま自転車に乗って渡るというのは、決して珍しい事例ではありません。
横断歩道を自転車で渡っていたところ、その横断歩道は信号がなかったのですが、自動車の方が十分注意せずに横断歩道に進入して、被害者が運転する自転車それから被害者自身をはね、結局死亡させたという事案でした。
この事案の場合問題になったのが過失の割合です。
交通事故の法律的には、横断歩道上の事故であっても、横断歩道を自転車から降りて渡っている場合と、横断歩道を自転車に乗った状態で渡っている場合とでは、過失の割合が実は違います。
自転車から降りて自転車を押しながら横断歩道を渡っている場合には、(過失割合は)100%車ということになります。
ですので、横断歩道上の歩行者を車側がはねた訳ですから、それは100%悪いということになりますが、横断歩道上を自転車に乗った状態で渡っている時に自動車にひかれた場合、人が自転車に乗った状態というのは一応車輛扱いになります。
ですので、車輛対車輛の扱いになってしまうので、歩行者の場合よりも不利になります。このケースでは、保険会社の方は自転車に乗った状態で横断歩道を渡っていた被害者に10%分の過失があるだろうという主張をしていました。
ここは遺族の方も非常にこだわるところで、横断歩道上の事故でこちらに過失があると言われるのは非常に納得がいかない、というお話でした。
私も確かに、法律論として自転車に乗っている状態と自転車から降りている状態では違うというのは、法律家としては分かるところはあります。
しかし、一般的な感覚からしますと、自転車に乗っているのか降りているのかは偶然の事情だろう、ということで、遺族の方の気持ちもあって、裁判所でかなり争いました。
最終的には裁判所の判決になりましたが、被害者の落ち度は10%ではなく5%である、という認定になりました。
ですので、裁判所で頑張った分だけ、5%分保険会社の主張より有利になりました。このケースの場合にも、交通事故の被害者の遺族の方は裁判所が十分気持ちをくんでくれたと、第1審の裁判の結果で納得されました。

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